トカゲとヤモリの違いとは?爬虫類?両生類?ペットとして飼育することも可能?

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トカゲとヤモリの違い

トカゲとヤモリの違いとは?

トカゲとヤモリは爬虫類?両生類?

トカゲとヤモリの尻尾の違いは?

トカゲとヤモリはペットにできる?

こんなトカゲとヤモリに関する疑問についてご紹介いたします。

トカゲとヤモリの違いとは?

トカゲとヤモリの違いはなんなのか?一目で違いがわかるものなのか?

そんな疑問に対して結論から言いますと、知っていれば一目でその違いはわかるものです。

カナヘビとトカゲの違いになると遠目からでは、わからないこともありますが、トカゲとヤモリであれば遠くからでも違いがわかるほどです。

まず、世界的なトカゲとヤモリの違いから簡単な説明をし、その後に日本のトカゲとヤモリについてもご紹介いたします。

世界を見渡すと、トカゲの種類は小さなスキンクから大型のイグアナまで様々で体形やサイズ、習性が大きく異なるものが数多く存在します。

ニホントカゲ

トカゲの多くは日中活動的であり、生態も草食性から肉食性、雑食性と幅広く、爬虫類の中でも特に種類が豊富なグループです。

ニホンヤモリ

ヤモリもトカゲ同様に世界中に広がる属で、その適応の仕方も地域によって異なりますが、多くの種類が家屋に生息することで知られています。

また、ヤモリは足の裏にある特殊な構造により、滑らかな表面でも容易に移動することができることが、最も顕著な特徴の一つです。

さらに、トカゲとヤモリは生理的な特性にも違いが見られます。

トカゲは目に瞼がありますが、ヤモリには瞼がなく、その代わりに舌で目を湿らせて清潔に保つ独特の行動があります。(世界のヤモリの中には瞼があるものもいます。)

このような行動により、ヤモリは乾燥やほこりから目を保護することができます。

さらに繁殖方法にも差があります。

トカゲの多くは卵を産みますが、ヤモリの中には卵胎生の種がおり、母体が直接幼体を産むことがあります。

これらの違いは、それぞれが異なる環境にどのように適応してきたかを示しており、爬虫類の多様性と進化の複雑さを浮き彫りにしています。

ニホントカゲとニホンヤモリの違い

ニホントカゲとニホンヤモリは、日本に生息する代表的な爬虫類であり、見た目が似ていることから混同されやすいですが、以下のようにいくつかの違いがあります。

ニホントカゲの特徴

  • 分類 スキンク科に属するトカゲです。
  • 生息環境 主に森林や草地、岩場など地上に広がる環境に生息しています。
  • 活動時間 昼行性で日中活動的です。
  • 体形 体は細長く、尾も長い。体色は茶色がかった灰色で、若い個体には明確な青色の帯が見られます。
  • 行動 地上を素早く動き回ることができ、危険を感じると素早く隠れます。

ニホンヤモリの特徴

  • 分類 ヤモリ科に属するヤモリです。
  • 生息環境 人家の周辺や岩壁など、垂直の面にも登れ、環境に適応しています。
  • 活動時間 夜行性で夜に活動を開始し、日中は隠れて過ごします。
  • 体形 比較的ずんぐりとした体形で、足の指には吸盤のような構造があり、滑らかな表面でも容易に移動できます。
  • 行動 非常に身体が柔軟で狭い隙間にも入ることができます。

これらの違いを知っていると自然の中で見かけた際に、どちらの種であるかを見分けることは意外と容易です。

トカゲとヤモリは爬虫類?両生類?

トカゲとヤモリはどちらも爬虫類に分類されます。

その理由は、両者が乾燥した環境に適応した体の特徴を持っているためです。

爬虫類は乾燥から体を守るために鱗で覆われており、体内の水分が蒸発するのを防ぐために進化しています。

また、爬虫類は冷血動物であり、外部環境の温度に依存して体温が変化します。

一方、両生類は水辺の環境に適応しており、生活サイクルの多くが水中と陸上の両方で行われます。

両生類は皮膚を通して呼吸を行うため、常に湿った環境を必要とします。

また、両生類の皮膚は鱗ではなく、滑らかで水分を含んだ状態を保つための粘膜に覆われています。

トカゲに似た生き物にイモリがいますが、イモリは水中を棲家とする両生類です。

イモリ

トカゲとヤモリの尻尾の違いは?

トカゲの多くは、捕食者からの脅威に対応するために尻尾を自切する能力を持っています。

自切された尻尾はしばらくの間、激しく動き、捕食者の注意を引きつけ、その間にトカゲ本体は逃走することができます。

尻尾の再生能力も備わっており、失われた尻尾は時間をかけて再び成長しますが、再生された尻尾は元の尻尾と比べて構造が異なり、色や質感が異なります。

ヤモリの尻尾もまた特異な役割を果たしていますが、トカゲとは異なる特性を持っています。

ヤモリの中には尻尾を自切する種もいますが、すべてのヤモリがこの能力を持っているわけではありません。

ヤモリの尻尾は脂肪を蓄える場所として機能し、エネルギーの貯蔵庫となっており、食料が不足した際に重要なエネルギー源となり得ます。

尻尾のこれらの違いは、トカゲとヤモリがそれぞれ異なる環境で進化してきたことを示しています。

トカゲはより広範な環境に適応しており、多くの場合、開けた場所での活動が多いため、捕食者から即座に逃れる必要があります。

これに対してヤモリは、隠れる場所が豊富な環境、例えば森林の樹皮下や岩の裂け目、人間の住居内などに生息しており、尻尾の自切よりも隠れることで捕食者から身を守る戦略を取ります。

このように、トカゲとヤモリの尻尾の違いは、それぞれの生態系における適応戦略の違いを反映しています。

トカゲとヤモリはペットにできる?

トカゲとヤモリはペットとしての人気が高く、その魅力や飼育の手軽さから多くの爬虫類愛好家に親しまれています。

しかし、それぞれの種によって飼育条件や要求される世話が異なるため、ペットとして飼育する際にはその特性を理解し、適切な環境を提供することが重要です。

トカゲの飼育環境

トカゲは種類によって大きく異なる環境を要求します。

例えば、砂漠地帯に生息する種では、高温乾燥した環境が必要ですが、熱帯雨林に生息する種では、高湿度と適度な温度を維持する必要があります。

また、トカゲの中には非常に活発で広いスペースを必要とする種もいれば、比較的小さなエリアで満足する種もいます。

トカゲの飼育には、適切な照明、温度管理、湿度管理が必要であり、特にUVB照明はカルシウムの吸収を助けるために重要です。

ヤモリの飼育環境

ヤモリは一般的にトカゲよりも飼育が容易とされており、特に初心者に人気があります。

ヤモリの多くは夜行性で、昼間は隠れる場所に潜んで休むため、昼間活動するトカゲほど頻繁に照明が必要ではありません。

しかし、ヤモリも熱帯種などは適切な湿度の維持が必要であり、そのための加湿器などが推奨されることがあります。

また、ヤモリの中には粘着性のある足を利用してガラス面などに登る種もいるため、ケージの設計には工夫が必要です。

ペットとしてトカゲやヤモリを選ぶ際には、その種の自然な習性や飼育に必要な環境、そして長期的なケアが可能かどうかを考慮することが大切です。

飼育下でのストレスを最小限に抑えるためにも、その種に合ったケージのサイズやレイアウト、適切な餌の提供が必要です。

トカゲとヤモリまとめ

  • トカゲとヤモリはどちらも爬虫類ですが、ヤモリはトカゲの一種で、夜行性で滑らかな表面でも移動できる足の構造が特徴的である。
  • トカゲは日中活動的で、生態は草食性から肉食性、雑食性まで多岐にわたる。
  • トカゲには目に瞼があるが、ヤモリには瞼がなく、舌で目を湿らせることで保護する習性がある。
  • トカゲの多くは尻尾を自切することができ捕食者から逃れる際に有効で、ヤモリの尻尾は脂肪を蓄積し、エネルギー源としても機能している。
  • トカゲとヤモリはペットとして人気がありますが、種によって飼育条件が異なり、トカゲは広いスペースと特定の温湿度が必要な場合が多いが、ヤモリは比較的飼育が容易で初心者にも向いている。

今回はトカゲとヤモリの違いに関する疑問についてご紹介しました。皆様のトカゲ飼育の参考にしていただけると幸いです。

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