日本にいるトカゲの種類を知りたい。
日本にいるカナヘビの種類を知りたい。
ニホントカゲとカナヘビの違いは?
こんな日本に生息するトカゲ・カナヘビ・ヤモリについてご紹介いたします。
日本にいるトカゲの種類
あまり知られていない事実ですが、日本国内にも多くの種類のトカゲが棲息しています。
しかし、ほとんどの種類のトカゲが沖縄や南西諸島など温暖な気候帯に分布しているため、どうしても本土に住んでいる人にとってはあまり親近感のわかない話になってしまうのでしょう。
そこで今回は日本国内(本土)でもよく見かけるトカゲの種類に焦点を絞り、その特徴や違いをご紹介していきます。
日本を代表するトカゲの種類
日本に住んでいれば一度は見たことがあるであろうトカゲがニホントカゲ、ニホンカナヘビ、ニホンヤモリなどではないでしょうか。
名前にニホンとついている辺りもやはり日本を代表するトカゲ達なのかもしれません。
日本に棲息しているトカゲの特徴として全体的に言えることが、比較的貧欲で飼育が容易なものが多く、動きこそ素早いものの、人に慣れやすい性質を持っていることです。
飼育下では最初はどうしても警戒して人に寄り付かないものですが、毎日の世話をすることで手や腕に登ってくるようになり、そのまま餌も食べるようになります。
同じ国内に生息するヘビなども含めた爬虫類のなかでも、特にニホントカゲやニホンカナヘビは人に慣れやすい性質を持っているようで飼い込めば飼い込むほど飼育を楽しめるトカゲとも言えます。
ただし、いくら慣れたからと言ってもちょっとした刺激で急に臆病になったりすることもありますので、飼育ケージ内とは環境の異なる飼育ケージの外には出さないようにしましょう。
それでは順にご紹介いたします。
ニホントカゲとニホンカナヘビの違い
ニホントカゲは日本国内ではおそらくニホンカナヘビと肩を並べるくらい頻繁に見かけるトカゲでしょう。
地域性や環境によってニホンカナヘビが多く見られる地域もありますし、逆にニホントカゲが多く見られる地域もあります。
幼体時には黒地に金色の条線が入り、尾は非常に鮮やかなコバルトブルーに染まります。
身近な存在が故に軽視されがちですが、世界的に見てもこれだけ鮮やかなコバルトブルー色に染まるトカゲはいないものです。
外国産というプレミア感や数が少ないという希少価値で生き物を見てしまう傾向にある私達人間は、今一度生き物の本当の魅力を見直すべきかもしれません。
そんなことを気づかせてくれる魅力を持ったトカゲがニホントカゲなのです。
ニホントカゲはペットショップなどで販売されていることはあまりありませんが、都市部でもちょっとした自然が残っている場所ならば容易に見つけることができます。
午前中の気温が低い時間帯などに体を暖めるために日の当たる場所で日光浴をしていることが多いのでそのタイミングを狙うと捕まえやすいでしょう。
また、畑や野原、庭先などで平たく大きな石や倒木などがあればその下に潜って休んでいることも多いので、そのような隠れ家をめくってみると見つかるかもしれません。
飼育にあたっては最大全長で25cmくらいになりますので、飼育ケージは45×30×36以上のものを用意するようにしましょう。
また日光浴ができるようにバスキングスポットを設け、岩や流木などを配置します。
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ニホントカゲのメスは成長と共に幼体時の縦条や頭部の模様は消え、背面や体側は灰褐色となり、体側上部に赤褐色の帯が入ります。
オスも幼体時の体色は多少薄くなりますが、縦条や頭部の模様はそのまま残り、尾のコバルトブルーも成体時まで残ります。
そして徐々に薄くなり、尾の先端部分に多少の青みを残す程度になっていきます。
ニホンカナヘビは日本国内ではおそらく最も普通に見られるトカゲですが、ニホントカゲと混同されることが多いようです。
ニホンカナヘビはニホントカゲのツルツルした肌感とは違い、皮膚がガサガサとしていて尾が長いのが特徴です。
幼体時に尾がコバルトブルーになることもなく、全身が明褐色で背部と体側にはクリーム色の条線が入ります。
背の低い草が生い茂る場所や民家の庭などで見かけることが多く、体が軽いためイネ科の植物や茎の細い雑草の上でも巧みに移動することができます。
動きが非常に俊敏で、驚いて地表に逃げた際にも狭い隙間にあっという間に逃げ込んでいきます。
ニホントカゲ同様にニホンカナヘビもペットショップなどで販売されていることはあまりありませんが、都市部でもちょっとした自然が残っている場所ならば容易に見つけることができます。
午前中の気温が低い時間帯などに体を暖めるために日の当たる場所で日光浴をしていることが多いのでそのタイミングを狙うと捕まえやすいでしょう。
飼育条件はニホントカゲと同様の飼育環境で問題ありませんが、できるようなら立体活動も行えるように植物や枝、流木などを配置してあげると良いでしょう。
ニホンヤモリ
ニホンヤモリは人家のそばを好むようで自然の豊富な地域よりもむしろ街中の街灯の周囲などを主な活動の場としていることが多いようです。
壁面での活動が可能なことから、比較的狭いケージでの飼育も可能で国産爬虫類の中でも最も飼いやすい種と言えるかもしれません。