カナヘビは日光浴で紫外線を浴びている?
カナヘビの飼育に紫外線は必要?効果は?
紫外線の当て過ぎも良くない?適度な紫外線量とは?
日光浴が出来ない場合には紫外線を当てなくても大丈夫?
室内でも紫外線を当てられる紫外線ライトとは?
こんなカナヘビ飼育と紫外線の関係についてご紹介いたします。
カナヘビは日光浴で紫外線を浴びている?
自然の中で生活をするカナヘビは日光浴をすることで健康を保っています。
天気の良い日に草の上や石の上などでカナヘビをよく見かけるのはそのためです。
そもそも日光浴が必要ないのなら、鳥などの天敵に見つかりやすいそんな場所でのんびりしているはずがありません。
他の生物から捕食されるリスクがあるにもかかわらず、日光浴をするということは、それだけカナヘビにとって日光浴は必要不可欠なものと言えます。
日光浴の効果には
- カナヘビの体温を温める。
- 新陳代謝を活発にする。
- 餌の消化吸収をよくする。
- ビタミンDを生成し、カルシウムの吸収を助ける。
- 脱皮を促進し、脱皮不全などのトラブルを減らす。
などが挙げられます。
カナヘビの飼育に紫外線は必要?効果は?
カナヘビの飼育に紫外線は必要なのかという疑問に対しての答えは「必ず必要」です。
紫外線はカナヘビのカルシウム吸収に必要不可欠なものです。
カルシウムが不足するとクル病と呼ばれる病気に罹る確率が高くなってしまいます。
クル病の初期症状としては、元気がなくなるとともに食欲がなくなっていきます。
さらに症状が悪化すると、骨が柔らかくなってしまい変形してしまうこともあります。
そうなると、口を開けたままだったり、体の一部が動かないなどの症状が現れることもあります。
サプリメントやパウダーなどでビタミンDやカルシウムを与えていれば、紫外線は必要ないのでは?
そんな疑問も出てきそうですが、一概にそうとも言えません。
人でも言えることですが、サプリメントを飲んでいれば、日光に当たらなくても健康でいられるのか?
というとそんなことはありません。
日光浴には栄養補給以外にも体内のホルモンバランスを整えたり、自律神経を整える効果があります。
カナヘビも同じように日光浴(紫外線)を浴びることで様々な恩恵を受けています。
よってサプリメントを与えること自体は効果がありますが、サプリメントだけで補うことはできないと言えます。
サプリメントを与えながら日光浴を定期的にさせてあげるのが理想的な飼育方法と言えるかもしれません。
紫外線の当て過ぎも良くない?適度な紫外線量とは?
何事もやりすぎというのは良いものではありません。
よってカナヘビへの紫外線の当てすぎも考えなければなりません。
しかし、自然の中でも天候や気温、カナヘビの個体差など様々な条件によってカナヘビが日光浴をする時間は変わるものです。
よって適度な紫外線量というものをはっきり決めることはできません。
飼育環境で最善の方法を見つけるには、カナヘビの反応を観察しましょう。
日光浴をさせていても隠れ家に隠れてしまうような時は、紫外線量が十分に足りている可能性があります。
ただ、何かに怯えて隠れてしまう場合もありますので、まずはカナヘビが安心して日光浴ができる環境を維持してあげなければなりません。
真夏の気温が高い日を除いて、まずは5時間ほど日光浴をさせてみましょう。
あまり時間が取れない場合には3時間程度でも問題ありませんので、できるだけ毎日行ってあげる事が大切です。
その後、カナヘビの様子や気温の上昇などに合わせて時間を短くしていくなどして最適な状況を模索していくと良いでしょう。
ただ、自然の中では天気の良い日には太陽は12時間以上出ていること普通にあります。
よって必ず5時間未満でなければいけないということもありません。
カナヘビが自由に日に当たったり、隠れ家でクールダウンできる場所があれば問題ありません。
そのような環境を維持しながら、日光浴をさせてあげればカナヘビ自身で一番居心地の良い場所に移動するものです。
日光浴が出来ない場合には紫外線を当てなくても大丈夫?
仕事が忙しくて毎日のようにカナヘビの世話が出来ない。
天気の悪い日が続いてカナヘビに日光浴をさせる事ができない。
真夏の暑すぎる時にカナヘビに日光浴をさせるのは、熱射病などが心配。
このような様々な理由からカナヘビに日光浴をさせる事ができない場合もあります。
そのような時には日光浴をさせなくても大丈夫なのか?
そんな疑問が浮かんでくるものです。
しかし、長い期間カナヘビに日光浴をさせないことはお勧めできません。
先にもご紹介しましたが、カナヘビの健康維持にとって日光浴は必ず必要なものです。
よって日光浴は必要不可欠となります。
室内でも紫外線を当てられる紫外線ライトとは?
カナヘビの室内飼育などで日光浴ができない場合には、紫外線ライトやバスキングライトを使用するのが一般的です。
バスキングライトは熱を放出するため、カナヘビの体を温める効果があります。
紫外線ライトは紫外線を放出するため、毎日のように日光浴をさせてあげる事ができなくても室内で日光浴をさせることができます。
また、プログラムタイマーなどと組み合わせて使用することで照射時間を管理できるため、規則正しい日光浴をさせる事が可能となります。
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カナヘビ飼育と紫外線まとめ
- 紫外線はカナヘビのカルシウム吸収に必要不可欠なもので、カルシウムが不足するとクル病と呼ばれる病気に罹る確率が高くなる。
- 日光浴には栄養補給以外にも体内のホルモンバランスを整えたり、自律神経を整える効果がある。
- 日光浴が毎日できない場合には紫外線ライトやバスキングライトを使用して飼育環境に太陽を再現してあげると良い。
- プログラムタイマーなどと組み合わせて使用することで照射時間を管理できるため、規則正しい日光浴をさせる事が可能となる。