
コオロギのサイズを選ぶうえで最初に押さえておきたいのが、レオパの頭の横幅と同じか、それ以下の大きさを選ぶという基本的な考え方です。
この基準はさまざまな飼育者や専門家が口をそろえて言うことで、現場でも広く使われています。
コオロギのサイズを選ぶ理由
レオパの捕食は虫を数回噛むことで餌を弱らせ、飲み込むように食べます。
噛み砕いて細かくするわけではないため、コオロギのサイズが大きいと飲み込んだ際に喉に詰まってしまうリスクがあります。
犬や猫のように食べ物をしっかり噛み砕く生き物とは根本的に異なる食べ方をしますので、「多少大きくても噛んで飲み込めばいい」という考えは通用しません。
また、大きすぎると消化不良の原因になり、その後餌を拒むようになることもあります。
逆に小さすぎると捕食スイッチが入りにくくなったり、栄養不足を招く可能性があるため注意が必要です。
つまりサイズが合っていないことは、単に食べにくいというだけでなく、健康問題や拒食につながる深刻な問題になり得るのです。
ベビー期(生後1〜3ヶ月前後)のサイズ選び
基本的にSサイズコオロギは生後1ヶ月〜3ヶ月のベビーサイズのレオパに与えるコオロギです。
ただし、孵化直後や生後間もない個体にはSサイズでも大きすぎる場合があります。
生後間もないベビーの頃は、極小サイズのピンヘッドクリケットから与え始め、成長に合わせて徐々に大きめのサイズへとステップアップしていきましょう。
成長途上のレオパは内臓も成長しきっておらず、胃の消化能力は成体と比べ低いです。
大きいコオロギは物体が大きいことや羽根や足などの消化できない部分も多いため、消化しきれずコオロギの一部の形が残ったまま便として排出されたり、受け付けられずに吐き戻してしまうことがあります。
ベビー期はたくさん栄養が必要で食べれば食べた分が成長していきます。
そのためエサは基本的には毎日から1日おきに食べる分だけ与えるようにしましょう。
ベビー期はまだまだ口も小さいので、コオロギも小さいサイズを使用したりコオロギの頭や後脚を取るなどします。
大きいサイズの場合、消化不良や吐き戻しになることもあります。
ベビーはあまり体力もないのでもし吐き戻ししてしまった場合は焦らずに問題を解決して、2〜3日空けてから給餌を再開しましょう。
なお、Sサイズ程度のコオロギの場合、どうしても量の微調整が難しいために嘔吐につながることがあったからです。
SSサイズであれば比較的嘔吐のリスクが少なかったため、食べるだけ、実際には食べきった量を参考に、同じ量を与えるという形で与えていましたという経験談もあり、ベビー期ほど細かなサイズ管理が重要だということがわかります。
ヤング期(生後3ヶ月〜1年未満)のサイズ選び
ショップでお迎えをする場合は生後3ヶ月〜まで育っているレオパが多く、その場合はMサイズのコオロギを与えるのが一般的です。
ショップから迎えてすぐにどのサイズを買えばいいかわからないという方も多いですが、この時期はまずMサイズを基準に考えると良いでしょう。
レオパは生後半年くらいまでは本当によく食べる個体が多いです。
半年以降は餌を食べる量も徐々に減ってきます。個体にもよりますが生後半年ほどまではよく餌を食べるので、レオパが欲しがるようであれば毎日餌を与えて大丈夫です。
半年程度経過して、食べる量が減ってきたかなぁと思ったタイミングで毎日→2日に1回と給餌の頻度を少なくするのが望ましいです。
コオロギのサイズについてもこの時期は成長とともに積極的に見直すことが大切です。
毎週のようにレオパの体長が伸びている時期ですから、先週まで問題なかったサイズが今週には物足りなくなっているということも珍しくありません。
アダルト期(生後1年以上)のサイズ選び
LサイズのコオロギはレオパのFullTotal長が15cm以上に育っている個体であれば食べることが可能だと言われていますが、安全を見るなら20cmぐらいに育つまではMサイズのコオロギだけで育てるのが良いと思います。
アダルトになれば1回にLサイズコオロギを5匹〜7匹程度で調整しています。
ただし、Lサイズへの移行は急がず、個体の体格をしっかり確認しながら進めることが重要です。
逆に食欲に任せて給餌量を増やしているとあっという間に肥満になるので注意しましょう。
与える量としては、いつも満腹になって食べなくなる量の一歩手前くらいで止めておくと肥満対策になります。
合わせて脇ぷにやしっぽの状態を確認しておきましょう。
アダルト期はサイズを上げるのと同時に、与えすぎにならないよう体型の管理も意識する必要があります。
サイズが合わないと起こるトラブル
大きなコオロギに威嚇されてしまい、狩りをためらったり恐怖心から食べなくなったりすることもあります。
これはなかなか見落とされがちなポイントです。消化の問題だけでなく、精神的なプレッシャーが拒食のきっかけになることもあるのです。
レオパがうまく飲み込めずに喉に詰まらせてしまう危険性や、鋭い脚で口内を傷つけられる可能性があります。
特に後ろ脚のトゲのような突起は、口内を傷つける原因になりますので、大きめのコオロギを与える際には後ろ脚を取り除く下処理を行うと安全です。
後足と触覚は優先的に取り除いた方が良いですが、産卵管や羽根は優先度は低いので、レオパの成長具合を見て取り除きましょう。
個体差を踏まえた柔軟なサイズ判断
月齢やサイズの目安はあくまでもガイドラインであり、最終的には目の前のレオパをよく観察することが欠かせません。
個体によって大きさの好みもあるようなので、そこは色々と試行錯誤してください。
小さめを複数与えるという方法も安全に栄養を補給できる良い手段の一つです。
サイズアップのタイミングに迷ったら、一つ大きいサイズに移行するよりも現行サイズを多めに与えるという選択肢も有効です。
焦ってサイズを上げるよりも安全に食べられていることを確認しながらゆっくりステップアップする方が、長い目で見て失敗が少ないといえるでしょう。