飼育しているカナヘビは冬眠させる?デメリットはある?カナヘビの冬の過ごし方と管理方法とは?

2024年10月4日

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飼育しているカナヘビは冬眠させる?デメリットはある?

野生のカナヘビは冬はどこにいる?

カナヘビの冬の過ごし方は?餌は食べない?

飼育しているカナヘビは冬眠させる?デメリットはある?

カナヘビを冬眠させないで飼育する方法とは?

こんなカナヘビの冬の過ごし方に関する疑問についてご紹介いたします。

野生のカナヘビは冬はどこにいる?

野生のカナヘビは、冬になると厳しい寒さから身を守るために安全で温かい場所を探します。

公園の植え込みや庭の茂み、石垣の隙間など様々な場所がカナヘビの冬眠場所となります。

また、山の中などでは、落ち葉が積もった森の地面や土の中の小さな穴に潜り込むこともあります。

 木の根元の空洞や丸太の下、倒木の中などの小さな隙間も格好の冬眠スポットです。

このように冬眠中は外敵から身を守れて、なおかつ周囲の温度変化の影響を受けにくい場所がベストなのです。

冬眠に入る時期は、気温や日照時間など季節の変化を敏感に感じ取ってタイミングを計ります。

気温が下がり始める秋口から、徐々に動きが鈍くなり、冬眠の準備を始めるようになってきます。

冬眠に適した場所を物色しながら、体力を温存するために次第に活動範囲を狭めていきます。

風雨や雪から守られた安住の地を見つけると、カナヘビはそこで春を待ち体を丸めてじっと眠り続け、ほとんど動くことはありません。

身を潜めた穴や隙間で外の寒さをしのぎながら、ひたすら春の訪れを待ち続けるのです。

カナヘビの冬の過ごし方は?餌は食べない?

カナヘビは冬眠に入ると代謝が著しく低下し、体のエネルギー消費を最小限に抑えます。

呼吸はゆっくりと浅くなり、心拍数も通常の10分の1程度まで落ち込むと言われています。

カナヘビの消化器官は冬眠中はほとんど働きを停止していますので、秋に食べ溜めた栄養分が冬眠中の生命維持に使われています。

無理に食べさせようとすると消化不良を起こしてしまったり、カナヘビを冬眠から目覚めさせてしまう可能性もあるため、絶対にやってはいけません。

冬眠明けには、徐々に活動を再開し、食欲も戻ってきます。

ただし、すぐにたくさんの餌を与えるのは避けましょう。

少量ずつ与えて、消化の様子を見ながら徐々に量を増やしていくのがコツです。

飼育しているカナヘビは冬眠させる?デメリットはある?

ペットのカナヘビを冬眠させるかどうかは、飼育者の選択にゆだねられています。

冬眠はカナヘビにとって本来の生活サイクルですが、失敗のリスクがあるのも事実です。

そのため、冬眠させるデメリットを十分に理解した上で、慎重に判断する必要があるでしょう。

自然界とは異なり、狭い飼育空間では一定の環境を維持し続けるのことが難しくなります。

そんなわずかな温度変化や湿度の乱れが、冬眠中のカナヘビの健康を脅かす恐れがあります。

冬眠中のカナヘビは、外見からは健康状態を判断しづらいのも問題です。

目を閉じたままじっとしているので、具合が悪くなっていても気づきにくいのです。

また、冬眠は長期間に及ぶため、その間はカナヘビを観察できません。

愛着のあるペットの様子が見られないことは、飼育者にとってストレスになるかもしれません。

さらに冬眠が繁殖に与える影響も無視できません。

メスのカナヘビは、冬眠から覚めた後に発情し、繁殖行動を始めます。

しかし、冬眠の失敗は、繁殖能力の低下や卵の質の悪化につながる恐れがあるのです。

このように飼育下での冬眠は、自然界に比べるとかなりのハイリスクと言えます。

それでも、カナヘビの本能に従った飼育を心がけるなら冬眠は避けて通れません。

十分な知識と経験、細心の注意を払って臨むことが何より大切なのです。

カナヘビを冬眠させないで飼育する方法とは?

カナヘビを冬眠させずに飼育するには、冬の間も活動的に過ごせる環境を整えてあげることが重要です。

そのためには、まず飼育ケージ内の温度管理が欠かせません。

保温器具を使って、常に20~28度に保つようにしましょう。

ケージ内の温度差も、カナヘビの健康維持に役立ちます。

ケージの片側にスポットライトやセラミックヒーターを設置し、35~38度のバスキングスポットを作ります。

反対側は25度前後に保ち、隠れ家や植物を配置して休憩できる場所を用意しましょう。

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ケージの上から照射することでケージ内を広く使え生体やメンテナンス時のヤケド防止になります。
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太陽光を浴びることも、カナヘビにとって重要な健康維持の条件です。

UVBライトを使って、太陽光に含まれる紫外線を補給してあげましょう。

1日10~12時間の照射が理想的ですが、夜間は消灯し、昼夜のリズムを作ることを忘れてはなりません。

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冬眠させない場合には、カナヘビは冬の間も食欲旺盛です。

栄養バランスの取れた食事を、こまめに与えるようにしましょう。

冬眠させずに飼育するには、カナヘビの健康状態をこまめにチェックすることも大切です。

特に脱皮の頻度や便の様子などに注意を払い、異変に気づいたら速やかに対処することが求められます。

適温期に比べて、冬を越す際のカナヘビの飼育は手間のかかる作業です。

飼育ケージ内の温度や湿度、照明の管理など神経を払うことも少なくありません。

カナヘビとの時間を存分に楽しみながら、健やかに冬を越せるように最善を尽くしてあげましょう。

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カナヘビの冬越しまとめ

  • カナヘビは冬眠に入る際、安全で温かい場所を探し、落ち葉の下や土の中の穴などに身を隠す。
  • 冬眠中のカナヘビは代謝が著しく低下し、体温も下がり、呼吸と心拍数が減少する。
  • カナヘビは冬眠中、秋に蓄えた栄養分を利用しながら越冬するため一切餌を食べない。
  • 冬眠中のカナヘビに無理に餌を与えると、消化不良や冬眠からの覚醒を引き起こす恐れがある。
  • 飼育下でのカナヘビの冬眠は、温度と湿度の管理が難しく、健康状態の判断が困難である。
  • 冬眠の失敗は、カナヘビの繁殖能力や卵の質に悪影響を及ぼす可能性がある。
  • カナヘビを冬眠させずに飼育するには、適切な温度管理、UVB照射、栄養管理が必要であり、手間とコストがかかる。

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