ヤモリはミルワームを食べる？ヤモリの主食はミルワーム以外で何がいい？

ヤモリはミルワームを食べる？餌はミルワームだけでも大丈夫？

ヤモリはミルワームを食べる？与える量は何匹くらいがいい？

ヤモリがミルワームを食べない理由とは？

ヤモリの餌はミルワームだけでも大丈夫？

ヤモリの主食はミルワーム以外で何がいい？

こんなヤモリの餌にミルワームを与える時の疑問についてご紹介いたします。

ヤモリはミルワームを食べる？与える量は何匹くらいがいい？

ニホンヤモリにミルワームを与えることは可能ですが、実はすぐに食べてくれないことも多いものです。

その理由として、ニホンヤモリは野生では主に昆虫やクモ、ワラジムシなどの小さな生き物を餌としています。

一方でミルワームはゴミムシの幼虫で、野生のニホンヤモリが普段食べ慣れている餌ではありません。

そのため、ミルワームを与えてもあまり興味を示さず、食べない個体がいるのも事実です。

餌としてのミルワームの特性

ミルワームは脂肪分が多く、タンパク質に富んでいるため、栄養価の高い餌として知られています。

また、ミルワームのくねくねした動きが、ヤモリの狩猟本能を刺激するという利点もあります。

そのような特性から、他のヤモリ属の爬虫類、特にヒョウモントカゲモドキ（レオパ）などはミルワームを好んで食べる傾向があります。

ただし、ニホンヤモリの場合は、レオパほどミルワームに対する反応は良くないようです。

ミルワームに慣れさせる方法

ニホンヤモリにミルワームを食べさせたい場合は、まずは少量から始めて様子を見るのが良いでしょう。

ミルワームを潰して匂いをつけたり、他の虫と混ぜて与えたりすることで、徐々に慣れさせていくことができます。

ただし、無理に与え続けるのは避け、ニホンヤモリの反応を見ながら進めることが大切です。

大切なのは、ニホンヤモリの好みに合わせて餌を選ぶことです。

ミルワームにこだわらず、食べてくれる餌を見つけることが健康管理につながります。

与える量の目安

ニホンヤモリがミルワームを食べてくれた場合、与える量はニホンヤモリの大きさや健康状態によって異なります。

一般的には、1回の食事で2〜3匹程度を目安に与えるのが良いでしょう。

ただし、ニホンヤモリが成長期の場合は少し多めに与えても構いません。

また、ミルワームは栄養価が高いため、与えすぎるとニホンヤモリが肥満になる可能性がありますので、様子を見ながら適量を与えるようにしましょう。

ヤモリがミルワームを食べない理由とは？

ニホンヤモリがミルワームを食べない理由はいくつか考えられます。

先にも述べましたようにまずは、ニホンヤモリの食性と関係があります。

野生のニホンヤモリは主に小さな昆虫やクモ、ワラジムシなどを餌としており、地面を這うミルワームを積極的に狙うことはあまりありません。

そのため、ミルワームはニホンヤモリにとって馴染みのない餌なのかもしれません。

また、ミルワームの外皮もニホンヤモリが食べない理由の一つと考えられます。

特に乾燥ミルワームは外皮が硬くなっているため、ニホンヤモリが食べにくいと感じる可能性があります。

硬い外皮は消化にも悪影響を及ぼすため、ニホンヤモリが本能的に避けているのかもしれません。

ミルワームのサイズもニホンヤモリが食べない理由になり得ます。

ミルワームは体長が2cm程度あり、ニホンヤモリにとっては少し大きすぎるかもしれません。

また、ミルワームの動きが遅いことも影響しているかもしれません。

ニホンヤモリは素早く動く小さな虫を好む傾向にあるため、あまり活発に動かないミルワームには興味を示さないのかもしれません。

他にも、ニホンヤモリがストレスを感じていたり、環境の変化に適応できていなかったりする場合も食欲が低下する可能性があります。

そのような場合には、ミルワームに限らず、普段食べている餌も食べなくなることが多くなります。

温度や湿度、日照時間などの環境条件が合っていないとニホンヤモリは体調を崩しやすくなりますので、飼育環境を整えることが、食欲不振の解消につながるかもしれません。

ヤモリの餌はミルワームだけでも大丈夫？

ヤモリがミルワームを食べるようになったとしても、ヤモリの餌をミルワームだけにするのは避けるべきです。

ミルワームは高タンパク・高脂肪の餌ですが、カルシウムとリンのバランスが良くないという問題があります。

ミルワームに含まれるリンの量はカルシウムと比べて非常に多く、このバランスの悪さがヤモリの健康に悪影響を及ぼす可能性があるのです。

カルシウム不足による健康リスク

ミルワームを主食にしていると、ヤモリがカルシウム不足に陥りやすくなります。

カルシウムは骨格の形成や筋肉の収縮など、体の様々な機能に関わる重要な栄養素です。

カルシウムが不足すると、骨の発達不全や変形、筋肉の衰弱などの症状が現れることがあります。

特に深刻なのがくる病などの代謝性骨疾患（MBD）です。

MBDはカルシウムとリンのバランスが長期的に崩れることで起こる疾患で、骨格の変形や骨折を引き起こします。

ひどい場合には、ヤモリの生命に関わることもあるので注意したいものです。

栄養バランスの重要性

ヤモリの健康を維持するためには、バランスの取れた食事が不可欠です。

タンパク質や脂肪だけでなく、ビタミンやミネラルなども適切に摂取する必要があります。

ミルワームにはビタミンやミネラルが少ないため、他の昆虫と組み合わせて与えることが大切です。

例えば、コオロギはタンパク質とカルシウムのバランスが良く、ビタミン類も豊富に含まれています。

ミルワームとコオロギを交互に与えるだけでも、栄養バランスは大きく改善されるでしょう。

ミルワーム以外の餌の必要性

ヤモリの餌は、できるだけ多様であることが理想的です。

ミルワームだけでなく、コオロギ、ハエ、ワラジムシなど、様々な昆虫を与えることで、必要な栄養素を偏りなく摂取できます。

また、ヤモリにとって狩猟行動は重要な本能の一つです。

様々な虫を追いかけ、捕まえる行為はヤモリの身体能力を維持し、ストレス発散にもつながります。

ミルワームだけを与えていると、この狩猟行動の機会が減ってしまうかもしれません。

ヤモリの主食はミルワーム以外で何がいい？

ヤモリの主食としては、ミルワーム以外にもいくつかの選択肢があります。

その中でも特におすすめなのがコオロギです。

コオロギの栄養価

コオロギはバランスの取れた栄養価を持つ昆虫で、ヤモリの健康維持に適しています。

タンパク質とカルシウムの比率が良く、ビタミン類も豊富に含まれているため、主食として与えるのに適しています。

また、コオロギは飼育が比較的容易で、ペットショップでも手軽に入手できます。

サイズも小さいものから大きいものまで選べるので、ヤモリの成長段階に合わせて与えることができます。

ハエやハニーワームの利用

ハエもヤモリの主食として人気の高い昆虫です。

ハエはタンパク質が豊富で、ヤモリの成長に必要な栄養素を提供してくれます。

また、ハエは飛ぶ習性があるため、ヤモリの狩猟本能を刺激し、運動不足の解消にもつながります。

ただし、ハエは逃げ出しやすいため、与える際は注意が必要です。

ハニーワームという昆虫もヤモリの餌として利用されることがあります。

ハニーワームは脂肪分が多く、栄養価が高いため、体重が減っているヤモリの体力回復に効果的です。

ただし、脂肪分が多すぎるため、与えすぎには注意が必要です。

ワラジムシも、ヤモリの主食として適しています。

これらの昆虫はカルシウムを多く含み、ビタミンやミネラルのバランスも良いとされています。

また、硬い外骨格を持つため、ヤモリの歯の健康維持にも役立ちます。

ワラジムシは野外で採集することもできますが、ペットショップでも購入可能です。

人工飼料の活用

昆虫が苦手な飼育者や昆虫の入手が困難な場合は、人工飼料を活用するのも一つの方法です。

ヤモリ用の人工飼料はゼリータイプやパウダータイプなど、様々な種類が販売されています。

これらの人工飼料には必要な栄養素がバランスよく配合されているため、主食として与えることができます。

ただし、人工飼料だけでは狩猟本能を満たせないため、できれば生きた昆虫と組み合わせて与えることをおすすめします。

ヤモリの餌にミルワームを与えるまとめ

• ヤモリの餌としてミルワームを与えることは可能だが、個体によっては食べない場合もある。
• ミルワームは栄養価が高いが、与えすぎると肥満の原因になる。
• ミルワームの外皮や大きさ、動きの少なさがヤモリの食欲を減退させる可能性がある。
• ミルワームだけを与え続けるとカルシウム不足から代謝性骨疾患（MBD）を引き起こす恐れがある。
• ヤモリの健康のためには、ミルワーム以外の昆虫も組み合わせて与え、バランスの取れた食事を心がける。
• コオロギ、ハエ、ハニーワーム、ワラジムシなどがヤモリの主食としておすすめ。
• ヤモリの成長段階や健康状態に合わせて適切な餌を選び、様々な昆虫を組み合わせることが健やかな成長につながる。