トカゲ(爬虫類)を健康に育てる保温器具とバスキングライトとは 違いと選び方

2019年10月26日

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バスキングライト

トカゲを温める保温器具について知りたい。

バスキングライトとはどのようなもの?

バスキングライトと保温器具の違いは?

パネルヒーターとはどのようなもの?

こんなトカゲ飼育における保温器具やバスキングライトについてご紹介いたします。

バスキングライトと保温器具の違い

爬虫類の飼育においてバスキングライトと保温器具はそれぞれ使用目的が異なり使い分けなければなりません。

その使い分けを知らずにただ設置しているだけではトカゲの好む最適な環境を作り上げることは難しいので、まずは保温器具の使用目的と特徴をしっかり理解し適切な使用を心がけましょう。

ざっくりとした説明をするとバスキングランプはトカゲが日光浴を行い、体を暖める為のもので、保温器具は飼育ケージ内の温度を保つものと捉えてください。

バスキングランプでケージ内すべてを暖めてしまうと温まり過ぎた体をクールダウンさせる場所が無くなってしまうため、ケージ内には温度差が必要になってきます。

夜間はバスキングライトを消す

自然界で言うところの太陽が出ている時間帯がバスキングライトの出番であり、夜間には日光浴は必要としない為、バスキングランプは切り、保温器具でケージ内を保温します。

バスキングライトについてはトカゲの日光浴とバスキングのページで詳しくご紹介しますのでここでは割愛させていただき、保温器具について話を進めていきましょう。

爬虫類が光を認識しないという理由から保温には赤外線を放出する赤色のライトを使用し、バスキングランプを消した後の夜間に点灯し、朝になったらまたバスキングランプにバトンタッチするという方法が一般的です。

ただし、冬場には日中でも温度が低下するため、常時サーモスタットなどに接続して最低温度を下回りそうになったら点灯させるという使い方が理想的です。

赤外線ライトにはスポットライト型になっているものと、普通の電球型で全体に熱を発散するものがありますが、地表で生活するタイプのトカゲではスポットライト型のものを、樹上棲種には同じようにスポットライト型のものを上から照らすか、低い位置から電球型のもので全体を保温するようにします。

これはスポットライト型のものは強制的に下方向に熱が放出されるのに対して、電球型では全方向に放出された熱が上方向に対流するという理由からです。

赤外線ライト以外にも、青黒い光を放出するタイプの電球や全く光を発さないセラミックヒーターなどもありますが、用途としては同じだと考えてください。

セラミックヒーターは非常に高い熱を放出する優れものですが、故障しても気づかないことが多いので日頃からのケージ内温度に注意が必要です。

このように発熱することにより直接温度を上げるタイプの保温器具以外に、パネルヒーターと呼ばれる遠赤外線を利用したものも一般的に利用されています。

パネルヒーターとは

パネルヒーターはそれ自体が発熱体ではなく、そこから放出される遠赤外線が物質を透過し、透過する際にその物質が暖められるという仕組みになっています。

当然パネルヒーターの表面を覆っているコーティングが最も多くの遠赤外線を透過するため、表面温度はある程度高くなりますが、触っても火傷するほどの高温になることはありません。

通常、ケージの外側に敷いたり貼ったりして使用しますが、遠赤外線が到達する距離はそれほど長いものではないので、小さなケージでない限り全体の空気を暖めるようなことはできませんから、底面からだけではなく側面からも複数枚のヒーターを利用したり、ヒーターの上にシェルターを設けて熱をこもらせたりといった工夫が必要です。

また、ケージの壁面にへばりつくことができるような種や、床に腹部を擦り付けて這い回る種ではパネルヒーターに非常に近い位置で熱を受けることができるので単なる保温器具としてだけでなく、ホットスポット的な役割としても使用することができ便利です。

通常、パネルヒーターは自動で温度調整を行う機能が付いているので、サーモスタットなどに接続する必要はありません。

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