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トカゲ樹上棲トカゲとは地上棲トカゲと生活の場を棲み分けたトカゲと言え、一生の大半を木の上で過ごすトカゲの仲間です。

樹上棲トカゲの多くはアガマ科であり、イグアナ科の仲間ではイグアナ、バジリスク亜科、アノール亜科などが含まれています。


地上棲トカゲのページでも述べましたが、この区分けは分類学上の区分けではない為、曖昧で例外もあり、大まかな見た目の目安としては手足や尾が長く、クレストを持つ種に樹上性のトカゲが多いと言えます。

トカゲクレストとは稜(りょう)とも呼ばれ、脊髄骨に沿って背中に並ぶ突起のことで、ほとんどの場合はトゲ状ですが、平たい帆状のものを持つものも稀におり、そのような形状のものもクレストと呼ばれています。

クレストはイグアナ科やアガマ科、カメレオン科などによく見られる特徴で、オスの方が大きく伸長します。

ケージの選び方

樹上性トカゲのケージ選びにとって優先すべきはやはり高さと言えるでしょう。地上棲トカゲが地表を行動の場とするように樹上棲トカゲは止まり木を行動の場とするために立体的空間を必要とします。

ある程度高さのあるケージを用意し、そこに登り木を配置するようなレイアウトが必要となってきます。

登り木のレイアウトの仕方にも気を使わなければいけないことがあり、飼育するトカゲが横どまりタイプなのか、縦どまりタイプなのか、はたまたその中間タイプなのかを考慮しなければなりません。

例えば、同じモリドラゴンという一つのグループであっても、この3タイプが存在します。

樹上棲トカゲという大きなくくりで言えば、イグアナは横どまり、大型モリドラゴンは縦どまり、オマキなどは中間タイプであると言えるでしょう。

横どまりタイプは、当然ながらケージに幅と奥行きの両方が必要になってきますが、縦どまりと中間タイプはレイアウトの工夫によって、幅と奥行きはそうとう省けるようになります。

近年、モリドラゴンやクシトカゲが注目を浴びつつあるのは、このような理由から立派な体格をしていながら、それほど大きなケージを必要としないメリットがあるからかもしれません。

樹上棲トカゲのレイアウトを組む際、細い枝の組み合わせはほとんど意味がないので組まないようにします。

カメレオン科を除いた樹上棲トカゲのレイアウトの基本はそのトカゲの胴体と同じ太さの枝であることが理想で、これを何本か組み合わせてレイアウトを作り上げます。

飼育するトカゲがどの角度の登り木を好むのかわからない時には色々な角度で組んでみて、トカゲの様子を確認しながら好みの角度にレイアウト変更をしていくといいでしょう。

保温器具の選び方

樹上棲トカゲの多くは高温のバスキングスポットを必要としない種が多いので、市販の専用ケージなら遠赤外線ヒーターなどでケージ内全体を暖める程度で問題ありません。

イグアナ科の中には高温のバスキングスポットを必要とするものもいますが、イグアナ科の場合、バスキングの問題以前に体格や力の違いから飼育環境を整えるのも難しく、初心者にはお勧めできない種ですのでここでは検討外とさせて頂きます。

保湿と水の与え方

国内に輸入されてくる樹上棲トカゲの仲間は森林などに生息しており、多湿を好む種で乾燥を好む種はほとんどいません。

よって飼育環境下でも湿度の保ち方と水の与え方を知らなければ長生きさせることは難しいと言っても過言ではありません。

さらに湿度を保ちながら通気性の確保も大事で、飼育ケージ内が蒸れてしまうようではそれもまた体調を崩す要因となってしまいます。

よってこまめな霧吹きが毎日の日課となり、目があったら霧吹きをするくらいの気持ちでいてもいいくらいです。

霧吹きに使用する水は飼育ケージ内の温度と同じ温度に保つことが重要で水道などから汲んだばかりの冷たい水などを使うのは避けましょう。

霧吹きと同じくらい大切なものが飲み水の管理です。樹上棲トカゲの多くは驚くほど水を飲むトカゲで、水切れを起こすとたちまち体調を崩してしまうので気を抜けません。

オマキトカゲなどは水容器などからも水を飲みますが、ほぼ下を向くことのないモリドラゴンやクシトカゲに関しては地面に水容器を置いておいてもまず飲みにくることはありません。

それらのトカゲにはドリップ式で与えるのがベストで、さらに鳥かごや金網ケージならトカゲのいることの多い高さのやや下にプラケースをくくりつけ、水を入れてエアレーションをすると飲みに来るようになります。

トカゲの仲間の中には止まった水を飲み水と認識しないトカゲもおり、エアレーションなどで水に動きを与えることで飲むようになることもあります。

樹上棲トカゲの餌

イグアナとオマキに関しては完全に草食なので野菜を中心に専用の人工飼料を与えますが、それ以外のモリドラゴン、クシトカゲ、アノールなどの種はコオロギなどを与えます。

ホカケトカゲは草食傾向が強いですが、昆虫類も多く食べるます。

なかなかコオロギに餌付かないトカゲにはミルワームなどのモゾモゾ動くものが有効ですが、あまり消化能力が高くないので多用しないようにしましょう。

また、じっとしていることの多い不活発な種は一度に大量の餌を与えると吐くことがあるので適当な量で止めておきます。



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