トカゲの好む環境~トカゲ飼育.com

トカゲの好む環境

   

トカゲ

トカゲの好む環境

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トカゲ全世界のあらゆる環境に適応し、生息域を広げているトカゲ。それだけにトカゲの好む環境と言っても多種多様で、一言ではまとめられません。

それ故にご自身が飼育したい、もしくは飼育しているトカゲがどのような環境に棲息しており、どのような環境を好むのかを知っておくことはトカゲ飼育において絶対条件とも言えるでしょう。


極端な話、乾燥地帯に棲むトカゲを水辺に棲むトカゲと同じ飼育環境で飼育して健康的に成長してくれる望みは薄いでしょう。

自然の生き物において絶対はありませんのでもしかしたら上手く育てることができるかもしれません。

しかし、そのトカゲの元々の生息地や過去の飼育実績をもとに飼育環境を整えていく方が遥かにトカゲが棲み易い環境であることは間違いないはずです。

飼育者の都合や知識不足でトカゲに過酷な環境を強いるよりも、まずは飼育者である私たちがトカゲに合わせる気持ちで環境を整えてあげましょう。

飼育環境8割、毎日の世話2割と言っても良いくらい飼育環境はトカゲの健康や成長に大きく影響してきます。飼育環境をしっかりと理解し、その環境に見合った設備を整えてあげましょう。

それでは簡単にですが、自然環境下におけるトカゲの好む環境を見ていきましょう。

乾燥地帯に棲むトカゲ

比較的乾燥したサバンナ気候やステップ気候に属する草原などは多くのトカゲにとって格好の棲家となります。

飼育環境は、やや温度が高めとなるようなホットスポットを設置して、岩や流木でレイアウトするのがコツです。

おしなべて紫外線の要求量が高いので専用の照明器具を併設しましょう。

アガマ科のフトアゴヒゲトカゲやレインボーアガマ、カナヘビ科のホウセキカナヘビやグランカナリアカナヘビ、スキンク科のアルジェリアトカゲやマツカサトカゲなどがこのタイプの飼育環境となります。

砂漠地帯に棲むトカゲ

年間の降雨量よりも蒸発量のほうが多い地域に暮らすトカゲ達です。

植物の生育が難しく、また、1日の気温差も激しく、ほとんどの生き物が生息するには不向きな地域であるにも関わらず、この特殊な環境に適応して生き抜いている爬虫類は多いです。

もちろん、トカゲの仲間も多くの種が砂漠地帯に生息し、昆虫や小型哺乳類、小型爬虫類を捕食したり、オアシス周辺で局所的に育つ植物をついばんだりして生活しています。

飼育の際は、非常に高温のホットスポットを設置して、同時に紫外線量が多い照明器具を設置する必要があります。

アガマ属のニシキトゲオアガマやエジプトトゲオアガマ、サハラトゲオアガマ、イグアナ科のサバクツノトカゲやキタチャクワラなどがこのタイプの飼育環境となります。

砂漠地帯の地中に棲むトカゲ

乾燥した砂漠地帯に生息するトカゲの中には、過ごしやすい温度帯である薄明薄暮の時間帯以外は地中に潜って日中の高温や夜間の低温を避け、同時に外敵から身を守るという方法を採用しているものがいくつか存在します。

砂の中に潜るためにそれぞれが特異な容姿をしていますが、飼育下ではある程度の厚さに砂を敷くため、ほとんどその姿を見ることができません。

給餌の際などに一瞬だけ垣間見える興味深い容姿と独特の生態を観察することこそが、このタイプのトカゲを飼育する醍醐味だと言えるでしょう。

スキンク科のクスリサンドスキンクやカナヅチカラカネトカゲなどがこのタイプの飼育環境となります。

森林に棲むトカゲ

世界中の動植物の約3分の2を有する多雨林。餌となる植物や小動物が豊富に存在するため、そこには多くのトカゲが生息しています。

ところが、トカゲを狙う捕食者にとっても恰好の棲家となっていて、豊かであるが故の過酷な環境ともいえるのです。

その森林内で、トカゲの一部は主に外敵から身を守るために樹上へと生活範囲を広げました。

ここでは、そのような樹上生活や半樹上生活を送るトカゲについて記述していきます。

ケージ内にはトカゲの胴体と同じくらいの太さの枝を水平方向から斜め45度程度の傾斜をもたせて配置すると良いでしょう。

イグアナ科のグリーンイグアナやクシトゲオイグアナ、グリーンバシリスク、アガマ科のアンボイナホカケトカゲやインドシナウォータードラゴン、スキンク科のオマキトカゲやミドリツヤトカゲなどがこのタイプの飼育環境になります。

樹幹部に棲むトカゲ

森林に棲む樹上棲トカゲの中でも、垂直方向に伸びる太い木の幹にしがみつくようにして生活し、餌となる昆虫類や小動物を待ち伏せするタイプのものは、他のトカゲたちと一風変わったライフスタイルを持ち、それだけで一つのグループとして考えることができます。

観葉植物やコルク片、太い枝を利用してケージ内に垂直方向に留まることのできるようなレイアウトを組むことによって、生体が落ち着く環境を作ることができるでしょう。

アガマ科のカメレオンモリドラゴンやエリマキトカゲなどがこのタイプの飼育環境になります。

湿潤地帯に棲む半地上棲トカゲ

湿潤地帯は、十分な雨量が確保されているため、極端な乾燥に耐える必要もなく、餌となる小動物も豊富に存在し、外敵から身を隠したり、バスキングをするための足場となるような植物も豊富に茂っているような、まさにトカゲにとつては理想的な環境といえる地域です。

明確な四季が存在する温帯域から、年中高温多湿な熱帯域までにこのような理想郷が広がりますが、裏を返せばトカゲを狙う捕食者にとっても最適な環境といえるので、このグループに属するものは小型で動きの素早いことが多いです。

ケージ内には十分なオープンスペースとともに、植物や流木、岩などを配置して、生体が自由に活動できるようにする必要があります。

カナヘビ科のニホンカナヘビやミナミカナヘビなどがこのタイプの飼育環境になります。

湿潤地帯に棲む地上棲トカゲ

温帯域から熱帯域まで広がるトカゲにとっての理想郷である湿潤地帯。そんな中でも最もトカゲが堂々と振舞うことのできる場所である地表を主な活動場所にするものたち。

外敵にも狙われやすいオープンスペースに頻繁に出てくる彼らは、裏を返せばそれだけ生き抜く力の強い者たちだともいえるでしょう。

全般的にこのグループのトカゲは腹部をべったりと地面につけていることが多く、バスキングスポットには上方からライトで照らすだけではなく、腹部を冷やさないようにプレートヒーターなどを利用した保温が効果的となります。

スキンク科のニホントカゲやオオアオジタトカゲなどがこのタイプの飼育環境となります。

水辺に棲む半水棲トカゲ

両生類が水に依存した生活から脱するために爬虫類へと進化していき、その結果、水辺から離れていても水分を体内に保持することができるようになったにも関わらず、また水場に戻ってきて、そこに生活の基軸を置いてしまったという特異なグループ。

分類的に遠い存在であるトカゲがほとんどですが、世界中のどこでも同じような形態に進化を果たし、一部の例外を除いてどれもワニに近いような容姿や特徴を持っています。

大きな水入れを設置したケージでも飼育は可能ですが、アクアテラリウムで飼育に臨んだほうが落ち着いた環境を作ることができるうえ、管理もかえって楽になるので是非お勧めしたい方法です。

スキンク科のベーコンミズトカゲやシナミズトカゲなどがこのタイプの飼育環境となります。



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