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トカゲを健康に育てる照明器具

   

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トカゲを健康に育てる照明器具

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トカゲトカゲ飼育の必需品の一つに照明器具がありますが、照明器具はペットとして鑑賞価値の高いトカゲを綺麗に見せるためのものと思って使用している人もいるようです。

確かに鑑賞用途として使用する事にも使われますが、実はそれ以上に照明器具には大切な役割があるのです。


人の立場から考えれば鑑賞用途として設置しますが、トカゲの立場からすれば照明器具は自然界における太陽の役割を担っています。

よって昼行性のトカゲにとって照明器具は非常に重要なものであり、さらに夜行性のトカゲにとっても昼夜のサイクルを作るために欠かせないものなのです。

太陽の光はトカゲにとって、明るさ、紫外線、熱という3つの重要なファクターを担っています。

飼育下では温度管理の熱、日光浴の紫外線に比べると意外に重要視されていませんが、太陽光のもつ明るさはトカゲの食欲や生態リズムを維持するのに必要不可欠なものなのです。

実際、十分な照度と太陽光に近い色温度が保たれた環境で飼育されているトカゲは、健康かつ活発であることが多いように感じます。

そのような理由から照明器具はトカゲのライフサイクルを保つためにも決められた時間に点灯し、決められた時間に消灯することが望ましいとされています。

毎日、決まった時間にトカゲの世話をできる人なら照明器具の管理も習慣にしてしまえば良いのですが、仕事の都合や外泊などで管理が難しくなるようでしたら、設定した時間に通電し、設定した時間に電源が切れるデジタルタイマーなどを使用すると管理が楽になる上にトカゲのライフサイクルを崩してしまうことも無いでしょう。

照明器具に頼らず、ケージを日光の差し込む窓辺に設置するなどの工夫をすれば、自然光を取り込むことができるうえ、時間の管理も必要が無くなりますので都合がいいのですが、そのような管理方法を取り入れる場合には、ケージ内の温度が上がり過ぎないように注意しなければならず、温度管理の面で気を使うことになります。

色温度と紫外線

人間でも照明の色温度によって食物の見た目が変わって食欲が促進されたり減退したりという反応があるように、特に草食性や雑食性のトカゲにおいては視覚による情報が食欲を司っている部分が多いようで、太陽光に近い5500K(ケルビン)前後の照明を使っている環境とそうでない環境では好んで食べる餌の内容が違ったりすることもあります。

もう一つの要素である紫外線ですが、これは太陽光の中に約0.5%含まれるUVBとされる光の波長が骨代謝に関わるビタミンD3の合成に必要であり、体内でビタミンD3を合成できない爬虫類の場合では特にUVBが重要な役割を果たすという理由があるからです。

また、UVAとされる波長は皮膚上のタンパク質変化に関連しており、トカゲの場合では新陳代謝を高めて脱皮を促進する効果があります。

なお、紫外線は全体では200〜380nmの波長の光を指し、その中で315〜380nmをUVA、280〜315nmをUVB、200〜280nmをUVCと区別していますが、UVCは殺菌灯などにも使用されるように、生体に対する破壊性が極めて強く非常に危険です。

通常、蛍光灯を使用している場合にはUVCが放出される危険性はありませんが、紫外線を透過する石英ガラスで作られている水銀灯やメタルハライドランプの一部では、破損した部分などからUVCが出てしまう可能性があるので注意が必要です。

しかし、UVAとUVBには、骨代謝と脱皮促進の効果以外にも様々な皮膚疾患の予防効果が期待できるので、過度な供給にならないようにバランスを考えながら照射を行う必要があるはずです。

一概に昼行性で日光浴を好む種ほど紫外線の要求量が多く、逆に夜行性の種ではそれほど紫外線を必要としない場合が多いとされています。

自然下で降り注ぐ太陽光の中の明るさと紫外線という2点をカバーするのが蛍光灯やメタルハライドランプなどの照明器具だと思ってください。

これらのライトは基本的に強い熱を放出するタイプのものではないので、バスキング用に使用するのは不適切です。

蛍光灯では紫外線を放出する爬虫類専用のものがいくつも販売されておりますが、商品名に表示されている2.0、5.0、8.0、10.0などの数値はその蛍光灯が出す光の中に含まれるUVBのパーセンテージを表示しており、数値が高いほど紫外線を多く含んでいるということになります。

具体的には昼行性で砂漠などの環境に棲むものや、成長期のトカゲには10.0か8.0程度のものを、草原や森林などで生活しているトカゲには5.0を、林床部に棲むトカゲなどには2.0を使用するのが良いでしょう。

完全な夜行性種や地中棲のトカゲでは、逆に紫外線が生体に対して害を及ぼしてしまう可能性もあるので、日中の照明には太陽光に近い色温度である5000〜6000Kの蛍光灯を使用することをお勧めします。

どの蛍光灯でも、照射する距離に反比例して紫外線量が減少するので、なるべく近い位置に設置するほうがより高い効果を期待できますが、同じ数値を謳っている製品でもメーカーによって実数値が違うため、実際は漠然としたものになってしまうのは否めません。

正確な数値を知りたい場合には、爬虫類にとって必要とされる310nmをピークとして紫外線量を測るチェッカーを用意してケージ内の環境を把握するしかありません。

メタルハライドランプでは機種によって照射範囲や温度が違いますが、どの場合でも生体に極端に近い位置で使用すると火傷などの障害を引き起こす可能性がありますから注意が必要です。

また、機種によって紫外線の放出量も違うので最低でもトカゲの体から20cm以上は距離を離して照射できるような位置に設置するのが無難です。

蛍光灯と同じく紫外線測定器で調べない限りは正確な数値を知ることはできないという部分がありますが、メタルハライドランプの場合は蛍光灯に比べて照度が高く、爬虫類専用に作られたものは色温度も太陽光に近い場合がほとんどなので、先に述べたように明るさという意味では非常に高い効果があるのか、結果として砂漠棲のトカゲなどではメタルハライドランプを使用することによって生体の活性が高まることも多々あります。



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